うさぎ・齧歯類の診療
皆様は齧歯(げっし)類という呼び名をご存知でしょうか?
齧歯類とは、齧歯目と呼ばれる『ねずみ』・『ハムスター』・『リス』などの一生歯が伸び続ける動物のことです。
うさぎも一生歯が伸び続けますが、うさぎの場合は重歯目(ウサギ目)に分類されます。
飼育した経験があるからこそお伝えできること
病気の予防に一番なのは、飼育環境を整えることです。
これは全ての動物に関係しますが、飼育する環境が悪かったり、餌の種類や与え方などが間違っていれば、病気になる確率が上がります。
動物は人間と違って、自ら「ココが痛い」などを言葉にすることができません。
日々の触れ合いが、動物に異常がないかを判断できる重要なポイントになってきます。
うさぎ・齧歯類について
日頃から体調のチェックを怠らない
野生のうさぎや齧歯類は、病気や怪我をした時に他の動物に捕食されないようにするため、弱っている姿を見られないように隠します。
同様に、人間に飼われているうさぎや齧歯類も、病気や怪我をしても、それを隠そうとする習性があります。
そのため、気がつくと重病になっていることもあるので、予防のためにも、日頃から体調のチェックをするようにしましょう。
じっとしていて動かない
うさぎは骨の弱い動物です。
自分で勢いよくジャンプした際に骨折してしまうことも珍しくありません。
また、無理な抱き方をしたり、ドアなどに軽く挟まれたりしただけでも骨折することがあります。
お家でじっとして動かない時などは、骨折の可能性もあるので、調べてもらったほうが良いでしょう。
口周りがヨダレだらけで食欲もない
うさぎの歯は一生伸び続けます。
牧草中心の食生活をしていれば、自然と歯もすり減っていきますが、野菜やペレットが中心の食生活になっているうさぎの多くは、歯の噛み合わせが悪くなりやすい傾向にあります。
あごをさわってボコボコした感触があれば、歯が伸びすぎているなどの異常が疑われますので、検査をすることをおすすめします。