フクロモモンガの食餌
野生下では、樹液や果物などの植物性の食べ物に加え、昆虫などの動物性の食べ物を食べています。
果実食の動物というイメージが強いですが、雑食傾向が強いことが解ってきました。
動物性の餌が、30~50%ほど必要であると考えられています。
飼育下では、甘い食べ物を好み偏食がちである為に、肥満傾向にある個体が増えています。
標準体型の大人の場合、一日の必要エネルギーが、約55kcal程度であると考えられています。
要求量は個体差があり、年齢や体格、状態、環境によって変化します。
様子を見ながら、食餌のバランスや量を考えてあげましょう。
メニューの例
1.イースターのモモンガセレクションで、約10g/日。
もしくはハムスターセレクションで、約10g/日。
これに、2~3種類の野菜を約30グラム程度混ぜる。
オヤツとして、果物や動物用のチーズや煮干、昆虫などを与える。
モモンガ用のネクトンもしくは、小鳥用のネクトン適量
2.モモンガセレクション5g
細かくした果物10g(偏食を防ぐため細かく切ってペレットと混ぜあわせる)
2~3種類の野菜5g
動物用チーズ・煮干・昆虫・ゆで卵などを2~3g
モモンガ用のネクトンもしくは、小鳥用のネクトン適量
3.3~4種類果物30g
動物性たんぱく質15g(モモンガセレクション又はハムスターセレクション5gその他10g)
3~4種類の野菜20g
モモンガ用のネクトンもしくは、小鳥用のネクトン適量
4.モモンガセレクション5g又は、ハリネズミフード5g
リードビーター5g
2~3種類の野菜少し
※リードビーター 本や個人によって材料が代わりますが、一例を紹介します。
お湯150cc
蜂蜜150cc
ゆで卵1個(殻付)
シリアル(プレーンの玄米フレークなど)2.5g
モモンガ用のネクトンもしくは、小鳥用のネクトン小さじ1杯
これらをミキサーでよく混ぜ合わせ、ペースト状になじませる。
冷凍して保存して使う。
約1月保存可能。
以上4つのレシピをご紹介いたしましたが、これらを参考にして独自のレシピを考えましょう。
量は、体重と体形を見ながら個体によって加減してください。
果物は、果糖が多くリンの含有量も多い為、与えすぎるとカルシウム2:リン1の割合が崩れ、くる病や肥満の原因になります。
総合ビタミン剤やカルシウム剤の添加は、代謝性骨疾患の予防になりますが、与えすぎには気をつけましょう。
カルシウムが多い果物
イチジク・グレープフルーツ・パパイア・ラズベリー カルシウムとリンがほぼ同等の果物
さくらんぼ・マンゴー・ブドウ・洋ナシ・パイナップル・すもも
キウイフルーツ・ブルーベリー その他お勧めの果物(嗜好性がいいもの)
リンゴ・メロン・いちご
野菜
キャベツ・チンゲンサイ・小松菜・ニンジン・サツマイモ・ブロッコリー・カボチャ
動物性たんぱく質
コオロギ・ミルワーム・動物用煮干・動物用チーズ・ゆで卵・モモンガ用固形フード・ハムスター用固形フード・フェレット用固形フード・ハリネズミ用固形フード・雑食性トカゲ用固形フード・ドライキャットフード
サプリメント
モモンガネクトン・鳥用ネクトンS・ビタミンD3添加カルシウム剤・樹液パウダー
※サプリメントは与えすぎに注意しましょう。
肥満の子は、果物の量を減らして調整し、痩せている子はモモンガフードを増やして調整しましょう。
量のかさましは非でんぷん質のお野菜を使いましょう。